1月の前受校で早稲田佐賀中が人気の理由
1月の前受校でサピックス生は埼玉の栄東の他、大学附属中狙い組で人気なのは佐賀県にある早稲田佐賀中。理由は早稲田中学、早稲田学院中、早稲田実業中などを本命としている受験生にとって、これら早稲田系列中学の合格難易度と比較するとそこまで高くはないにも関わらず、5割が早稲田大学に進学できるからです。
なので、早稲田大学にいきたい附属中狙い組の抑え校と受験する生徒が多いです。また首都圏受験の場合、会場が早稲田大学で受験をすることができるということも人気の理由です。

1月前受の1弾目、女子の場合混みがちなトイレの場所を最初に確認したりなどがあるので時間の余裕をもったスケジュールが必須ですね
早稲田佐賀中はどんな学校?
早稲田大学系属早稲田佐賀中学・高等学校は、佐賀県唐津市に位置する男女共学の中高一貫校です。早稲田大学創立125周年を記念して、早稲田大学の創設者・大隈重信の出身地である佐賀県に2010年4月に「九州のWASEDA」として設立したばかりでこれから早稲田大学の系属校として歴史を作っていく学校になります。

あら素敵、ブラタモリ好きとしては唸りますね
他の早稲田の直系校や系属校と比較するとラグビー部、ヨット部および競走部などのスポーツが強く、いわゆる文武両道の特色をもっています。
共学だが校則は厳しい
口コミサイトなどをみても校則はとにかく厳しい。同じ系属校でスポーツが強い早稲田実業中も校則が厳しいので早稲田大学附属でスポーツが強い中学は校則が厳しいという共通点があるようです。
こちらは早稲田大学が経営母体の直系附属校の早学院と本庄と、経営母体自体が異なる系属校(早稲田中、早実および早稲田佐賀中)の違いといったところでしょうか。
早稲田大学の推薦枠は50%
早稲田大学への推薦枠は50%が早稲田大学に進学できます。進学は定期テストの成績で決まるのでコツコツ勉強ができる女子が強い。附属中学で一番難易度が高くなっている早稲田中学も推薦枠が50%なので早稲田大学への思いが強い人にとって早稲田佐賀中受験は狙い目といわれています。

早稲田大学への推薦枠が早稲田中と同じ50%!!



でも、早稲田大学附属校のなかで難易度TOPが早稲田中学。その早稲田中の推薦枠も50%。しかし、理由は成績上位層は東大や医学部がある大学に進学し、それ以外の普通の生徒が早稲田大学に進学するとのこと



同じ系属校でも学校によって特徴が異なっていて、系属校のなかでも早稲田中に関しては進学校と変わらないくらい勉強してるということね
7割の生徒が寮生活
7割の生徒が親元を離れ寮で学生生活を過ごします。高校1年生までは4人部屋で高2以降は勉強に集中するために個室になるとのこと。東京在住で早稲田佐賀中を受験したきっかけが小学校の1年先輩と知り合いのスポーツ全国区の子が早稲田佐賀中に進学して活躍しているのを知ったことからでした。
首都圏会場と試験概要について
首都圏会場は早稲田大学のキャンパスが会場となります。大学受験ではないので早稲田大学で受験することに意味があるのかというと正直なところ意味はないのですが子ども達のテンションはあがります笑、そんな子ども達を見送る親達も必要以上に緊張している感が。(なお、会場案内については早稲田佐賀中のHPに入試募集要項がありますのでご確認ください)
帰りの電車でクラスは違うけれど同じ校舎のサピ生の子達だらけでした。
入試科目と試験時間
入試科目は、1月入試が国語・算数・理科・社会の4教科型。国語と算数がそれぞれ60分の100点満点、次に理科と社会がそれぞれ40分でそれぞれ50点満点で4教科総計300点満点となります。
なお、参考までに2月入試になると国語、算数の2教科に集団面接とのこと。詳細については入試募集要項をご確認ください。
合格最低点は非公表
合格最低点は非公表です。2025年度の首都圏受験は受験者数565人に対し、合格者数が402人となっておりますので実質合格者倍率は約1.4倍となります。問題を見る限り基本問題を落とさなければ早稲田大学の系属校であっても合格は難しくないといえます。
試験日と合格発表は?
2025年の首都圏会場は1月13日(祝・月)で1月18日(土)に合格発表でした。2024年受験のさぴ猫家の前受校の受験日は1月8日(月)に早稲田佐賀中、1月9日(火)に佐久長聖中を受験をしました。2校ともに1月13日に合格発表で翌日には合格証書が速達書面が自宅に届きました。


想像以上に立派で子どもテンションあがってます



サピの冬期講習の最終日にもらう修了証(無駄に台紙が豪華)で喜んじゃうくらいですから子どもは。それマンスリーの賞状より嬉しいんかい!w



特に女の子はクラスがαだろうが小テストや難問解けたりするともらえるご褒美シールを集めるの楽しみにしてるしね
αといっても中身はただの体育会系脳筋な小学生女子です、単純なことでテンションあがります。
なお、その他の1月前受校については「1月前受、小さな成功体験戦略で佐久長聖中受験(A特待)」の記事をご参照ください。


過去問は絶対にやるべき
他に優先順位が高いものがあったり、残り時間が少ないので抑え校の過去問をやらないという考えがあります。問題自体は他の早稲田系属校と比較すると取り組みやすい基本的な問題中心になりますが、実際にといてどんな出し方をするのか事前に確認しておくのは必須だと思いました。
実際に解いてみると、年度によっては国語などで時間がとられるような面倒な問題にもかかわらず配点がとても低かったりなどの捨て問題もあり得るのかなど、この偏差値の学校で出題されるレベルを超えている問題もあるなどを事前に知っておくだけでも動揺せずに無駄な時間をかけずに済みます。直前の過去問については合格点を取ることの他、こういった意味合いで取り組む必要がでてきます。
ウチは過去問で出題の感じを事前にみていなかったら動揺することもあったんじゃないかなと思いました。
前期納入金の返金は早めに連絡すること
2月の本試験の合否が決まったら1月の前受校に納めた前期納入金の返金依頼をするのですが、こちらは学校によって返金フローが異なります。早稲田佐賀中は返金依頼の申し入れ時期で返金が2月中になるか、3月をまたぐのかの違いがありました。学校によってフローが異なりますので要確認です。
さぴ猫家の2024年度受験当時の返金フロー
- 1/8 早稲田佐賀中(首都圏)受験
- 1/13 合格発表
- 1/14 合格通知書が届く
- 1/18 前期納入金振込(529,600円)
- 2/5 前期納入金返金手続き連絡(電話および念のため書面でも返金依頼)
- 2/29 前期納入金返金着金確認(429,600円返金)
確か、2月後半になると3月末に返金だったと記憶してます。


1月前受校は返金依頼前提が多いので返金のやり取りがスムースです。早稲田佐賀中の場合、このAの書類が入学金11万円、こちらのAの入学金11万円は返金されないお金。次のBの書類が前期の授業料等の書類となり、返金依頼をすると返金されるものになります。


こちらのBの書類は2024年度の前期納入金の内訳は以下、
・授業料 262,200円
・施設使用料 153,000円
・生徒会費 3,600円
・部活振興費 7,200円
・後援会費 3,600円
計 429,000円
2025年度は実質55,000円値上がり
2025年度の前期納入金の個別の単価は据え置きではあるのですが、別途新しく教育充実費55,000円という項目が追加されています。55,000円が前述の前期納入金429,000円に加算されています。
こちら入学金の110,000円と合わせると2025年度の前期納入金(入寮手続き金は除く)の合計は594,000円
また、首都圏受験組は寮での学生生活が前提となるでしょうから、上記に加え別途、寮費682,250円、つまり約70万円弱が加算されます。以下、寮費内訳です。
寮費
2025年入寮手続金(2025年募集要項参照)
・入寮費 150,000円
・前期寮費等
・寮費 252,000円
・食費 277,750円
・寮生徒会費 2,500円
小計 532,250円
総計 682,250円
上記の寮費は、入寮費150,000円と前期寮費等532,250円のみなので、+後期寮費等532,250円を入れると年間の寮費の総額が1,214,500円とかなり高め設定ですね。
(なお、2025年2月時点の早稲田佐賀中HPの金額の方が低く記載されていますが、上記金額の根拠は2025年の募集要項を参照しています)。
特に6大学の附属中学はどこもかかる費用が高くて大変。寄付はもちろんのこと、入学後も修学旅行的なのものやらイベントあるわで。なので、50万円近くのお金が早めに手元にもどってくるかはとても重要だと思います。この後すぐ、制服代だのスマホ買うだの、部活も吹奏楽なんて入ったら学校によっては未経験者であっても最低でも20万円以上するものだの聞くだけでビックリです。それに友達とディズニーシー行ってくるーだの、吹き飛ぶようにお金がかかりますので受験が終わっても親の苦労は終わりません。



授業料等+寮費等(前期後期の2期分)で初年度は年間約180万円がかかるってこと?そこに修学旅行とかかかってくるのか、ひぇぇ~



募集要項には「入学後の学費・寮費などについては、経済情勢の変化により改定されることがありますのでご了承ください」と波線で記載してある



年々高くなっていくのでしょうから親はガチで頑張らないと(大汗



LOTO7買ってきます
親も精神的にしんどい直前期
1月の前受校である早稲田佐賀中受験当時の直前期の心情を少し書いてみます。新6年生の親御さんはいろいろネットで調べていると思います。6大学の附属中受験狙いなどで弊ブログをみてくださったのも何かのご縁だと思いますのでご笑覧頂ければと思います。
親のメンタルも限界ギリギリ1月直前期
受験するのは子どもなのでお叱りを受けてしまうかもしてませんが、中学受験の1月の直前期は支える側の親も精神的に追い込まれがちです。終わってから中受ママ友同士でぶっちゃけて話をすると、1月のメンタルが本当にキツい。
直前期になると普段元気な子どもが「本当に受かるかな?」とか気持ちが不安定になったり、直前期の追い込みにインフルエンザになってしまったりなど、自分が思い描いていた計画と違うことばかりの連続でキツかったと。
前受校が落ちてしまったママ友に逆に「どうするんですか!?」と追い打ちの電話をかけてくる立ち位置がよくわからない塾も中にはあった模様(恐ろしい
さぴ猫家はどうだったかというと早稲田佐賀中の合格が分かった時点でこんな感じでした。



相談があるのだけど佐賀にマンション借りてパパは東京に単身赴任で週末唐津にくるのアリ?



(あ、察し)一生の間の6年唐津に住むのも楽しそうね、唐津焼の窯元みにいけるし



んじゃ受験終わりにして今週物件をみに佐賀に行こう!むしろ行かせて!(だって理科まだ完成してないッ!どうしよう、、涙笑
今は笑い話ですが1月の直前期で理科だけが完成しないまま、前受校の合格発表を迎え、さぴ猫ママが心労で干し芋みたいにカサカサになっていて現実逃避したすぎを察し、前向きな言葉で以下のような夫婦でやり取りしてました。


(画像引用:「メダリスト」つるだいかだ)
マ、ママ?メダリストのいのりさんみたいになっとるww
「もう佐賀に引っ越そう」
「マンション買っちゃうか!(トオイメ」
「なんなら唐津のタワマンのペントハウス買っちゃおうよ(妄」
「リセール効くしなーw」
完全に金銭感覚が廃課金ゲーマーみたいにバグってる発言ですよね。冗談ですが、完璧主義の真面目なさぴ猫ママがここまで追い込まれてポンコツになる中学受験の直前期恐るべし、というか相当疲弊してます(苦笑
なお、中学受験の伝統的工芸品の勉強がきっかけで夫婦でどハマりしてしまい、陶器市に足を運ぶようになってしまいました。なのでさぴ猫夫婦にとって唐津は憧れの聖地!(笑
そんな伝統的工芸品の覚え方ってα1の友達のお宅ではどうしてるのかという記事は以下から


まとめ
1月の追い込み時期の中頃にどんな小さなことでも合格体験ができたことは子どもにとっても家族にとっても本当によかったです。これまでまことしやかに囁かれている
「1月前受校はここの東大選抜を受けるのが当たり前!」とか、
「1月の6大学附属中の抑え校に受からないと早慶の附属中はダメ!」
とかのこうあるべきだ論は、周りの中学受験を乗り越えてきた子達を見るとそんなのはあんまり関係なかったかなと思いました。
なので、過去問を何年やらなければならないとかで1月の直前期になんとしても何年分解かせるとか(←ウチの夫婦喧嘩の原因です笑)。過去問は取り組む時期に応じて役割が違いますしね。なので、親が情報に翻弄されず自分の子どもの特性にあった前受校の受験計画をたてるといいと思います。
過去問については下記の「過去問はいつからやる?サピックスなら6月の夏期講習前」の記事をご参照ください。


周りの情報通の中受つよつよママさん達の言ってる事も情報の1つとして受け止めつつも、自分自身の目で確認し、夫婦間で話し合い、時としてケンカもしたり、受験のプロの先生方にアドバイスをもらいながら進めるとよいと思います。
やはり、塾はどこの塾でも先生方がプロフェッショナルなので言い方に語弊はあるかもしれませんが、うまくその先生方のスキルを活用するのがよいとおもいます。



ちょっと浮世離れしてる算数の先生が厳しめの意見。イラっとくることもあったのですがその先生が一番娘をみてくれていて本質をついていました(感謝しかありません
あと、1つの塾がいってることに少し疑問におもったらセカンドオピニオンとして別の塾に聞いてみるとよいと思います。
その情報収集を受験のプロである塾の先生方に相談しながらすすめ、親がその情報の中から自分の子どもに合ったものを選んでいけばいいのかなと感じました。
足りない部分を補強するのに親が教えることができれば時間と労力がかかりますが費用も抑えられ、子どもの状況がわかるので一番いいでしょう。
共働きで時間がないとか、6年後半の算数は本当に難しいのでお金を支払ってプロフェッショナルの個別の家庭教師や補習塾の先生をつけるなども視野にいれておくとよいです。
大事なことは
・親が情報に翻弄されすぎないこと
・自分の子どもを信じること
早稲田佐賀中の翌日に受けた【1月の前受、小さな成功体験先着で佐久長聖中受験(A特待)】の記事はこちらから


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