栄東は日本一受験者数が多い前受校
中学の志願者は10年連続で1万人を超えていて、1月の埼玉県の前受校としてA日程合計で7,000人超が受験する日本一中学受験者数が多い中学校の学校説明会にいってきました。
2023年の大学合格実績は、東大13人、医学部(国立私立)92人、早慶上理に503人の進学校で、部活動も在校生に水泳の世界ジュニア選手権金メダリストや最年少15歳で行政書士に合格した生徒がいます(なんかすごいぞ!! 栄東は文武両道の名門校でアクティブラーニングを導入し、埼玉県のトップ進学校として更に進化をしています。
東京のサピックス生や早稲アカ生の難関上位校を目指している子は、1月の前受校の定番として力試しでA日程の東大コース受験をするのが多いのかなと思います。男子の早慶などの6大学附属上位校狙いだと1月は栄東(東大)からの立教新座合格で勢いをつけて2月に臨む話をよく聞きますよね。
場所は東大宮駅から徒歩10分
東大宮駅に乗り入れているのは東北本線と湘南新宿ラインです。
駅前西口のロータリーはこんな感じでした。学校帰りに寄り道をするところなさそうです笑
ずっと直線で目の前の方々も全員栄東中の説明会に行く方の列なので迷うことはありませんでした
交差点ごとに栄東の先生がいて声掛けをしてくれているので安心です。だいたい徒歩10分でしたが、試験当日はA日程の1日目で5000人超/日の受験生が小さな駅から出てくるので到着までにだいたい30分かかるとのことでした(受験当日の到着時間、要注意です!)
すごい混雑するから隣の駅から歩いた方がよい、などの話をよく聞きますが知らない道でちょっと冒険するよりも、先生方がいる東大宮駅から行った方が何かあったときも対応してもらえるので東大宮駅から行くのがベストな気がします。なので30分早めに計画をたてるとよさそうですよね。
車で送迎する場合
学校説明会でもらえる2023年当時の資料(上記写真)では駐車場の利用はインターネット出願時に申し込みができるとのことでした。ただし、申し込み順なので1日で5000人超の受験生がくるので東京などの他県から受験する場合の駐車場確保については駅前の駐車場のチェックも必要ですよね。
詳しいことは今年の栄東の学校説明会で駐車場の詳細について直接学校に質問してみるとよいかと思います。
車で来たいところですが5000人の5%が車できても250台。とても小さな東大宮駅周辺に駐車場を確保するのって大変!
受験当日に子どもによけいな心配はかけたくないので栄東は電車かな
うん、子ども自身が解決できない不安要素はなくしたいですよね
学校説明会は出題ヒントの宝庫
学校説明会は栄東を受ける方は出席一択!
とにかくA日程の東大、難関大および東大特待それぞれの科目でどの単元がでるか?漢字はどんなのがでるか?まで冊子として情報をもらうことができます。サピックスの先生は曰く、だいたいA日程の難関大コースのサピックス偏差値は52程度なのでそのくらい持ち偏差値があればまず落ちることはないといっています。
また、説明会の情報のとおりにしっかりと対策すれば合格点を取ることができると思います!資料のアップロードは自重致しますが、そのくらい手厚い事前の出題傾向の解説なので、出席するかしないかで勝負が決まってしまうレベルといえます。
過去問は学校説明会の会場で販売してます。ウチも栄東で購入しました!
1月前受校の過去問は11月中までに1度は終わらせるスケジュールが良き
【2023年当時の学校説明会資料の概要】
例)出題内容(国語)A日程
□論説「人類の特性」
□物語「友人関係の悩み」
ここまでテーマを教えてくれています。これが分かればこのテーマの出題パターンを事前に調べて想定しておくことで合格高得点が期待できますよね。
例)出題傾向(社会)
□農産物の生産量の多い都道府県
もう完全に答えですよ、、笑
例)出題内容(理科)
□物理:力のつり合い(滑車やバネ)
□生物:動物の特徴
こういった具体的な内容が受験する日程別に記載されており、加えて出題例として問題も配布されていますので栄東を受ける方は是が非でも学校説明会に出席です。
1月前受校は栄東1択?
去年の10月頃、1月の前受校の話が出てきていて、さぴ猫は「前受校?正直全然わかんないです」みたいな感じだったんです。そこでさぴ猫ママから「栄東の学校説明会いってきてほしいの(行ってこいや」との命令、いえ、お願いがありました。
しかし、最寄り駅は東大宮駅?JRとはいえ調べてみると自宅から電車で片道約100分!ラッシュの時間に女子中学生って痴漢みたいのも多いし、物理的に難しくない?とイメージだけで思っていたので学校説明会に行くテンションがかなり低かったのを覚えています。同じようなことを心で思っているが口には出せない東京のサピックス生のパパさんきっと少なくないはず笑
2023年当時の栄東の学校説明会の日はちょうど11月のサピックスオープンをかぶっていたので、さぴ猫ママがサピオープンの対応、私が栄東の学校説明会と分担することにしました。
今思うと、A日程の合計で7,000人超受験するので、現在の自分の立ち位置が分かるらしいよ、みんな受けるらしいよと中学受験ママ友界隈で話がでていたので、何も疑わず思考停止状態で1月の前受校は栄東中と決めていました。熾烈な中学受験の漫画「二月の勝者」でもでてくるらしいので、さぴ猫ママも(私も)周りの中受のママ友も誰も他を受けるというイメージをほとんどもっていない様な気がしました。
得意科目の理科がスランプ、栄東の洗礼を受ける
11月に栄東の学校説明会に行ったあたりから栄東の過去問を解いているさぴ猫ママから夫婦会議の申し入れがあり、「理科が思ったよりも癖が強い」とのこと。
国語と社会を私も解いてみたら難しくなかったので「現時点でも国・社の合格点は全然いけるっしょ!」と共有すると、今、娘の得意武器だった理科の点が10月からかなり落ち込み始めていて、毎日理科をみていると難しい問題が解けてる一方、ちょいちょい基礎の部分で間違えることがあり不安定な様子。
都度、5年の教科書にもどって基礎の解説をすると、あいまいな理解だったことがいくつもあったのがわかったとのこと。理科はNNでも1位になってる得意武器、まさかの12月前に5年生のときの基本があいまいな理解、、これは、このまま1月前受受験に突入したら絶対どこかで返り討ちをされる、、
栄東は基礎が大切
しかも、栄東は1問目をつかって2問目、3問目を解いていく、それも簡単な問題ではない癖強い系なので、1問目間違えてしまうと残りも全部イカれてしまい、基礎が不安定だと精神状態によっては最悪全く点数が取れないケースもあり得る。しかも、今回発覚した出題内容の滑車やバネの基礎がグラグラでした、、(涙
今更やりなおす、、?しかないですよね。さぴ猫ママからは
「基礎が大事、栄東は問題教えてもらえてるからといって安心しすぎない方いい」
と一喝されました。12月にむけてこれから演習問題をガンガンやっていく予定が全部取りやめて5年の基礎からやりなおしに舵切りするのは本気で中学受験全落ちを回避し、目標達成をするため。しかし、一番ショックを受けているのは理科担当のさぴ猫ママです
こんな緊急事態でもすぐ必要な問題・解答が取り出せるA3プリンターでスキャンしてたおかげでした。時間短縮ハックの『中学受験にA3プラインタが必須の訳は圧倒的な時間短縮と苦手科目克服』の記事はこちら
最後のサピックス保護者面談
丁度、栄東の学校説明会の翌週に11月の終わりにサピックスの保護者面談を入れていて、そこで先生方に現状の相談と1月の前受についてアドバイスを戴きました。確かにサピックスは早稲アカに比べると質問のフォローが弱めなスタイルでなんだか冷たくでシステマティックなイメージでしたが、実際はかなり違っていてこちらが本気で準備すればとても親身になってアドバイスをくれます(結構意外でした←失礼w
結果、理科の完成まで1月いっぱいかかりそうなさぴ猫家は栄東の1月前受受験取りやめました。サピックスに限らず、塾で保護者面談等をやっていると思いますので、ちょっと不安だなと思うことがあれば、そういう機会をどんどん活用し、受験の生データをもっているの先生方に相談するのが良いと思います。
1月前受校の栄東を再検討した理由
【前受を栄東から変えた目から鱗な理由】
①B日程の合格がわかるまで日数がかかること
⇒A日程がダメでB日程も受けなければならないときに不安で1週間が勉強に集中できない
②B日程の+30点は全員A日程を受けているので差がつかない
③サピックス生同士で枠の削り合いをしてしまっていること
⇒娘のレベルだと前受の位置づけは確実に合格させて自信をつけさせる事が目標なのでみんなが受けてるという理由だけでわざわざ競争相手が多いところに行く意味がなかったこと
④自宅からの通学が難しい
⇒結局、先生に合格しても行かないですよね(笑)と言われ、確かに行かないよな~と夫婦で目から鱗というかものすごく腑に落ちた感覚がありました
①は栄東を1月の前受にする際にB日程も含めて気をつけなければならないことあるあるとのことです。ただでさえ、1月って最後の追い込みで理科や社会の知識の点が線になってつながるので最後まで成績が伸びやすい。なので、1日、1日を大事につかいたい。1週間不安な気持ちのままだと大人でも勉強に集中できないのにそれが小6の子どもですからね、極力早く合格発表がある学校にして自信につなげるため変更をしました。
栄東、市川不合格、佐久長聖B特待合格、2月1日午前・午後、2日目連戦不合格で最後慶応受かった子いますが、親は発狂寸前ですよね
お子さんもよく最後まで心折れずに2次試験頑張ったなぁ、、(涙
②は栄東を受験する多くの親御さんの盲点だと思うのですが、もし、A日程が最悪ダメでもB日程を受ければ+30点加点されるので安心、だから栄東を1月の前受校にしましたというご家庭って少なくないと思うんです。ウチもそう考えていたのですが、これってB日程を受ける子ってほぼ全員がA日程を受験しているので、全員が+30点加点された状態で受けるのでこの加点では全く差がつかないんですよって、普通に考えればそりゃそうだw 目から鱗が落ちるとはこのことでした。情報が少ないと冷静な判断ができなくなりがちですね、、
④は自宅から1時間30分以上かけて電車で中学生の娘が通学するイメージが難しくて、結局、今通っている附属中でも近くに引っ越してくるご家族ちらほらいるので、寮があれば話は別なのですが、もし実際に栄東に行くとなると2~3月に物件を決めて学校の近くに引っ越しをするというのが我々親が決断することなのでしょうね。
前受の詳細な情報を教えてもらって本当に助かりました。塾の先生方は本当にプロフェッショナルだなぁと思いました。さぴ猫家の場合はこの前受校の常識の波に乗らず、一旦、自分の子どもが本番に合格するための位置づけで前受校を再検討したことが中学受験成功につながりました。
ちなみに娘は1月31日に理科が完成しました。最後+10点得意武器にする「中学受験で短期集中で国語を武器にする戦略」の記事はこちら。小学5年生は早めにやっておくととても強いです
1月前受校は佐久長聖中と早稲田佐賀中
最終的に1月前受校は、娘の現状の得点力と性格も考慮し難化している栄東中ではなく、長野の佐久長聖中と佐賀の早稲田佐賀中に目標変更をし、まず1つづつ合格の手ごたえを感じて小さな成功体験を積み上げていく戦略でとにかく基礎力のやり直しを徹底しました。
1月前受、小さな成功体験戦略で佐久長聖中受験(A特待)の記事はこちらから
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