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工場をつくろう(小学4年)

時短学習のポイント

まず、工場の分布傾向の違いをおさえると応用がききます。

工場を建てるには広い土地と資金(資本)が必要です。次に原料が手に入りやすい場所(原料がとれる場所から近ければ近いほど余計な費用がかからずに済みます。)であることが重要となります。

<工業が盛んな場所をおさえる>
工業が盛んな太平洋ベルト
 三大工業地帯(京浜、中京、阪神:←東京、名古屋、大阪の順に覚える)
  ・京浜工業地帯 (東京~神奈川の工業地帯)
  ・中京工業地帯 (愛知県が中心の工業地帯)
  ・ 阪神工業地帯 (大阪府が中心の工業地帯)


三大工業地帯+北九州工業地帯
太平洋ベルト

つまり太平洋ベルトは四大工業地帯を含めた地帯をさす用語となります。

(発展)
なぜ、かつての四大工業地帯から現在、北九州工業地帯が外れてしまったのか?

⇒工場をつくる前提に原料が手に入りやすい場所であることというのがあります。北九州工業地帯は鉄鉱石の輸入量が多かった中国に近いことから工業が盛んになりました。しかし、現在は鉄鉱石の輸入先は中国からオーストラリアやブラジルに取って変わってしまったため、太平洋により出やすい京浜、中京、阪神工業地帯が中心となり北九州工業地帯は出荷量が減少してしまいました。

いろいろな工場

  • セメント工場、陶磁器工場(原料のとれる場所周辺)
  • 食料品工場(原料のとれる場所周辺)
  • 製紙工場(豊富な水、材木が得られやすい立地⇒船を含めた交通の便がよい場所)

 苫小牧(北海道)、富士(静岡)、四国中央(愛媛)

  • 製鉄所(太平洋ベルトの沿岸部に集中)

⇒まず鉄の原料が手に入りやすい場所にあることが重要となります。鉄の原料は鉄鉱石、石炭、石灰石になりそのなかの鉄鉱石と石炭はほぼ100%海外からの輸入に頼っているため、海外から大量の材料を運べる船が利用できる臨海部(海沿いの地域)に製鉄所がつくられることから太平洋ベルトには製鉄所が多い理由になります。

  • 石油化学コンビナート(太平洋ベルトの沿岸部に集中)

⇒石油はほぼ100%海外からの輸入に頼っています。石油はタンカーによって海路により、製油所を中心とした複数の化学工場がパイプラインで結ばれている石油コンビナートに運ばれるため、石油コンビナートは臨海部につくる必要があります。そのことからも石油コンビナートは全て太平洋ベルトにあります。

  • 自動車工場(沿岸部だけでなく内陸部にも立地)

⇒自動車の部品は鉄や石油と違い国内で調達することが可能であるため、臨海部に立地する必要がありませ。

  • 半導体工場(小型で軽量のため太平洋ベルトだけでなく輸送に便利な空港や高速道路沿いに立地)

 

目次

大量生産の弊害~公害~

日本の高度経済成長期に工業生産技術の大幅な進歩すると同時に生産時に出る汚水や有害な排気などで工場周辺の環境に悪影響を及ぼしはじめました。 このような重化学工業化のために1950年代から1960年代にかけて各地で産業公害が拡大し、いわゆる四大公害事件(水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく)が発生しました。

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