中学受験で短期集中で国語を武器にする戦略

目次

中学受験は算数と国語で配点ボーナスがつく総得点を競うゲーム

中学受験で算数と国語は、100点満点の理科と社会と違い、それぞれ150点満点という風に配点に1.5倍のバフボーナスがついている設定が多いです。なので、限られた期間で総得点を多くとるゲームを勝ち抜くためには、配点の多い算数と国語を多めに勉強するのが合格への鉄則となります。

さぴ猫ママ

理社で同じ1題40点も数国だと60点分に

さぴ猫

合格には絶対、算数と国語を得点源にしたいですよね

算数と国語どちらが得意科目にしやすいか?

算数を得意科目にするには長期的な対策がポイント

中学受験の肝はなんといっても算数です。算数は理科と連動しており、算数の基礎的な計算力がしっかりしてないと受験終盤に理科の成績がなかなかあがらない問題が発生してきます。また、算数はひらめきやセンスと思われがちなのですが、実際は圧倒的な量をこなすことで新たな解法やこれまで習った解法の組み合わせなどに気づきやすくなります。

この時期の算数でつまずいたときは、5年のテキストにもどって解きなおす
⇒そして理解を深めるのが定石

なお、サピックスの算数の場合、夏の壁がある
⇒夏が終わると算数の難易度が2段階くらいあがります。

なお、当時娘に対して9月以降の算数のレベルアップでどうか算数嫌いにならないで!ということを祈ってました。祈ってるというのは大袈裟に聞こえると思いますが、夏季講習の後の難易度があがる夏の壁について行けず、『やっぱり算数苦手、、』と子どもが多いからです。

特に9月以降のサピックスオープンの問題などは、1つの問題に2つの技術的な解法を使わないと解けない問題が増え、基礎力があいまいだと途端に解けなくなってしまいます。

算数を得意科目にするのは国語よりハードルが高い

今、思い返し難関校に合格している親御さんと話をすると、中学受験の難関校の算数に関しては小学5年くらいからしっかり勉強に取り組まないと間に合わないよねという話がよく出ます逆に中堅校なら、サピックスは5年生で数学全部終わるので、基礎重視で解説が多い小5のテキストがよくできているのでそれを繰り返すだけで十分に合格点が取れます。

国語はしっかり取り組めば比較的短期間で点数源にできる

一方、算数と比較すると国語は漢字と読解をしっかり取り組めば割と短い期間でも点数があがりやすいので、算数より得科目にしやすい面があります。特に漢字は、どの中学も必ず10点から多いところだと20点分の配点があり、コツコツやることで必ず満点がとれるようになります。

国語は、集中して取り組むことで比較的短い期間で武器にすることができますので、戦略として国語を得意科目に鍛えあげることは非常に有効といえます。特に算数が苦手だったり、今から算数を得意な武器にするにはちょっと間に合わないかもと残り時間が少ない場合、

『意地でも国語を得意科目する+算数は基礎問題を絶対落とさない戦略』

で難関中の合格をゲットは、費用対効果が高いと思います。

・得意科目にする難易度は、算数>>>>>国語
・漢字と熟語は生まれつきの頭の良さ関係なし、やった人だけが得点できる
・国語は短期間の集中でも取り組み方次第で安定して伸びる!
・狙うは合格点+20点!

さぴ猫

算数苦手だけど国語を合格点+α取れる武器にしてる子とかは御三家の麻布中に合格してる子結構いますよね

国語を武器にするためには

漢字と熟語等の知識問題を早めに完璧にする


特に国語は、漢字と熟語や同音異義語等いわゆる頭を使わないコツコツ暗記系のど根性科目を取りこぼさないことで安定した得点を得ることが可能です。学校によっては漢字で20点の配点があるところも。算数で時間内に20点取るのと比べると国語は漢字や熟語が必ず出題されるので非常に得点しやすいです。

同音異義語などは必ずどの学校でも出るので着実に合格点に近づくことができる努力は裏切らない

なので、漢字はできるだけ早めに取り組み漢字脳にする。漢字と熟語は毎日かかさずやる。漢字は生まれつきの頭のよさ全く関係なし!とにかく毎日コツコツやれる人だけが満点とれる努力が報われる問題です。勉強のはじめはとんでもない漢字を書いたりするものですが、毎日すすめることで頭の中が次第に漢字脳になってきます。こうなると中学受験レベル程度の漢字は落とさなくなります。そのあとは、トメとかハネの細かい部分で落とさない様に得点精度を上げていきます。

間違ったところは×曖昧なところは△などのチェックをしてます

一方、漢字をさぼってしまい直前期まで漢字をやることになると、他の科目の最後の追い込みに時間を集中させたいところに、地味に時間を割かなければならないはもったいないので、とにかく漢字だけは早めに一通り記憶の定着を終わらせると楽になります。

さぴ猫

リアルにこの1問が最後合否を分ける感があります

物語文の記述問題の壁打ち(1週or直前期は2週に1回でもOK)

こちらは精読なので時間はかかるのですが実力がつくんですよね。さぴ猫の役割は国語担当で週1日、直前は2週に1回程度物語文の記述って精読と記述の根拠の壁打ちにかなり時間をかけてやっていました。例えば、説明文などは答えが文章中にあるので、接続肢や段落ごとにまとめるテクニックで解けてしまうことが多かったりします。そのうえで、サピックスの通常のAテキストの後ろにあるコトノハなどの重要単語の定義を理解し、出題パターンを把握すると大人でもやや難解な説明文でも点が直実に取れます。

説明文は重要単語と出題パターンを理解すれば武器になる

サピックスの国語の問題で使われる文章はとても良問が多いです。この時は「考えるとはどういうことか?0歳から100歳までの哲学入門」という哲学入門書から抜粋された問題でした。子どもにとって単語が難しくてとっつきにくい問題などはこのように図解してイメージで共有すると深い理解につながりやすいです。具体的には以下。

今回は哲学入門という問題で、絶対と相対という重要単語の定義についてきちん理解をしているか曖昧なままなのかで得点に大きく差が出ます。

上のプリントは、娘が文中の「考えること」について「私という個」=「自由」ということがなかなかイメージできていなかったので、壁打ち担当のさぴ猫が事前に問題を読みながら図解(落書きみたいな絵で十分)で説明をしています。いや、大人だって日常的に使わないのでモヤモヤしちゃいますよねー。

このときはたわいもない「カニクリームコロッケはあまりおいしくない」という子どもとの会話から、例えば「お魚の専門店の角上のカニクリームコロッケは美味しいよ」などと他者との対話で得れるもの、制限されるものなどをその場で絵をかいて説明をし、問題に紐づけをしてあげると「そういうことかー」と身近な事例で考えると単語と定義が一致しやすかったりします

こちらは「情報メディアの発展」という説明文で、文中に体系的という単語が使われていて、内容としてはネットの情報は個別的(分散的)であるが、書籍は序章から最後のまとめまでがまとまっているのが良さです、というものでした。

子どもにとって普段使わない難しい言葉はしっくりこず、体系的の定義は暗記したけれども、なかなか頭でイメージできない!なんてことが少なくないので、説明文などはこういう風に図解をし、ノートにまとめるとその単語の理解も深まりやすく、また直前期に見直しができます。

あと算数はできるが国語は得点に波がある子なんかは、その子にとって合う国語の先生に出会えると国語がものすごく伸びる子結構いますよね(羨ましい、、また、慣れてくると説明文を読みながら文章構成を頭のなかで図解できるのですが、これって数学と似てるので、そういう部分でも早めに国語をしっかり得意科目にするとよいと思います。

説明文などは出題されるジャンルで割とパターン化されているのと解法のテクニックで得点源にしてる子多いのかなと思います。ジャンルのパターンについては通常授業のAテキストの後ろの方に家庭学習用として記載してあるコトノハの重要単語をみるとだいたいこういうこといいたいのねというのが分かるのかなと思います。目を通してない方はぜひチェックしてみてください。

冬期講習前にコトノハに載っている重要単語、ex)アイデンティティ、ナショナリズム、本質、体系的、分散的など様々なジャンルの重要頻出ワードのクイズを食事時など日常的にやるのオススメです!

さぴ猫ママ

パパ、問題です、アイデンティティの定義は?

さぴ猫

Σ(゚Д゚;)ギクッ!!

物語文の得点が伸びない

一方、物語文の感情の記述問題などは、答えが文章から抜き出すものではないため、たまたま合ってることがありません。苦手な子も多いのではないでしょうか。また、問題によっては解説例を見てもなぜ自分の解答が間違っているのか納得いかないことが自分自身結構ありました。

特に多感な時期などは、自分が思っていた感情との筆者の感情の細かい違いについて何が違うのかわからなかったり、テストなどの解答解説も小6になると少なすぎて復習してもいまいちわからないなんてことも少なくありません。しかし、国語に関してはなかなか納得するまで教えてくれることって、家庭学習で親が壁打ちをしてあげるか、個別指導の塾などいかない限りないというのが現状です。

さぴ猫ママ

物語文も題材が面白く、両親が離婚し母の実家の学校に転校、田舎なのですぐに噂になり、いじめられる子どもの感情や、家族に会社に行っているふりをしているリストラ父を街中で偶然発見してしまった等、大人が驚いてしまう様な文章に小5くらいで触れています

さぴ猫

親が読んで気まずくなる様な内容でも子どもなりにしっかりした意見をいう事にびっくりしますよー

なお、他者を思いやる気持ちなど自分以外の他者への感情は小学校中学年から高学年へと心の成長に応じて身についていくものです。特に女の子に比べると男の子は物語文の感情の受け取り方がまだ幼かったりすることがあります。なので、まだ物語文が苦手な男の子も心の成長は個々それぞれなので、たくさんの物語の文章にふれ、自分が感じた感情との違いに気づくと物語文の点数が伸びてきやすいなと感じます。

壁打ちをする際の守るべき1つのルール

もし、時間を作って親御さんが国語の壁打ちをするときに守るべき1つルールがあります。

子どもの考えに絶対批判をしない、全てを受け入れること

こちらは仕事のブレインストーミングと一緒ですよね。ブレストのルール良い意見をださせるために、どんなに自分の意見と真逆であっても絶対に批判をしないこと、これが重要です。例えば、子どもが全くとんちんかんな意見を言ってくることがあります。これ毎回だと結構疲れるんですよね~。でも、その場合であっても、そういう意見もあるんだね、面白いね!とどんどん子どもが意見を出しやすい環境をつくってあげることがこの壁打ちでの親の仕事となります。

もし、親が子どもの意見を否定したり、正解に誘導しようとすると次から子どもは親の顔色をみるようになり、壁打ちが全く意味のない親の独りよがりな時間になってしまいます。目的は正解を言わせることではなくて、自分の意見と物語文の登場人物の感情や意見との違いを認識させることで、その気づきのうえでどうしたら正解に近づかせるか本人の頭で考えててもらうと、どんどん物語文を得点力がついてきます。

サピックスの質問教室が利用しにくい問題

前述のとおりサピックスはテキストは非常に洗練されています。しかしながら、分からない問題がでたときの質問教室が子どものレベルによっては使いやすいとは言いにくかったりします。

例えば、サピックスでやった問題(過去問は対応してくれます)に限られるのは大前提なのですが、質問をするために行列ができているため、時間に限りがあり必ず納得がいくまで聞けるとわけではないというのがなかなか国語で利用しにくく、後回しになりがち問題となります。自分の聞きたいタイミングで問題解決ができにくい側面があります。メールで質問といってもなかなかハードル高いんですよね。

加えて先生は説明がうまいので、そのときはわかった様な気がするのですが、いざ家帰ってきたらわからない(笑)、「来週先生が来るときに聞く?もしくはメールで聞く?」、「うーん、大丈夫~」、みたいなやり取りはどこのサピ生のお宅でもあるあるだと思います。

個別塾を利用する

しかし、多くのご家庭が仕事をしながら家庭学習でなかなか子どもに教える時間がとれなかったり、中学受験レベルの国語を教えることが難しくなってくるのでそういう場合は、個別塾などのプロの力を借りるのが有効な手段となります。個別塾を利用する場合には、どの科目のどういうところを補強をしたいなど細かく伝えると個別塾側もよりピンポイントで対応しやすいでしょう。

実際にさぴ猫の家も小6の夏から数学の補強したい単元をポイントで個別塾の先生にお願いしていました。ウチの場合は、算数が夏くらいからコベツバをみても親が理解して教えるまで時間がかかり始めてきたので(大汗)、個別塾のプロの先生にお願いすることにしました。個別塾に関しては、子どもとの相性などもあります、子どもにとって良い先生を早めに抑えたいので、無料体験などがあればどんどん活用して、お子さんと相性のよい先生を早めに見つけられると良いのかなと思います。

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さぴ猫ママ

個別は子どもの話をじっくり聞いてくれるなど相性の良い先生を早めにおさるのがよいです

まとめ

中学受験で短期集中で国語を武器にする戦略
・本番まで時間があまりない場合は国語を武器にするのが費用対効果が高い
・漢字・熟語は毎日取り組む、年内で終わらせる(漢字の要、言葉ナビ)
・説明文対策はコトノハで重要単語をチェック
・物語文対策は親が壁打ち or 個別塾で得意武器にして+αを取りに行く





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