中学受験の漢字勉強で漢検でやる気をあげる作戦

さぴ猫家では小6のときに毎日の漢字勉強の達成感や成功体験を子どもに感じてもらうことと、親子で漢検の過去問勝負で親に勝ちたい!というモチベーションで地道な漢字勉強を楽しくすることに活用していました。

目次

国語力をあげるための必要条件が漢字力

漢字は日本語を理解し、表現する上で欠かせない要素です。中学受験の家庭学習でさぴ猫は国語担当をしていたのですが、そのとき感じたのは、中学受験で国語ってとても大事だな、国語ができないと他の科目も問題を読み間違えたりが小3から小5くらいまでよくありました。

まず、国語力をあげるにはどうしたらよいかと思い返してみると、国語力の基礎は漢字学習でした。

  • 漢字学習の重要性
  • 漢字検定(漢検)とは

本記事では、中学受験に向けた漢字学習の重要性や漢検学習の活用について詳しく解説します。

漢字学習の効果を最大化する方法を知り、上手に受験対策に活用したてみましょう。

漢字学習の重要性

漢字は日本語の基礎であり、文章を正しく理解するために必要です。特に中学受験では、漢字の知識が国語の読解力や記述力に大きく影響してきます。

  • 文章の意味を正しく理解できる
  • 語彙が増え、表現力が向上する
  • 試験での得点力が上がる

例えば、国語の読解問題では漢字の意味を知らないと文章の理解が難しくなります。また、記述問題では適切な漢字を使えないと減点の対象になることもあります。算数や理科の問題でも、問題文の意味を正しく理解するためには漢字の知識が必要です。

社会では歴史用語や地名など、漢字の正しい読み書きが求められる場面が多くあります。このように、漢字力は受験科目全般に影響を及ぼすため、早めの対策が重要です。中学受験で成功するためには、日頃から漢字の学習を継続することが大切です。

漢字検定(漢検)とは

漢字検定(漢検)は、漢字の知識や運用能力を測る資格試験です。中学受験では、漢検取得もしくは漢検の勉強が学習の成果を確認する良い指標になります。

  • 10級から1級までのレベルがある
  • 小学・中学・高校生向けの級が設定されている
  • 試験内容は読み書き・四字熟語・部首など
  • 合格すると証明書が発行される

例えば、小学生なら5級や4級を目指すことが多く、中学受験でも評価されます。合格することで、漢字学習の成果が目に見える形で確認でき、モチベーション向上につながります。

さぴ猫ママ

小3で5級とるお子さんもいるみたい、すごいですね^^

また、過去問を解くことで受験に役立つ漢字力を鍛えることができるので、漢検の学習を通じて読解力や文章表現力もつきます!

このように、漢検は中学受験の漢字対策としてもライバルより早めにスタートできる有効な手段の一つといえます。

中学受験における漢字の位置づけ

中学受験において、漢字の知識は得点に関わるのでとても重要な単元。特に国語の試験では読解力や記述力にも影響を及ぼすのですが、それ以上に漢字の読み書きの配点が高いので出来不出来が合格を左右します。

漢字を正しく理解し使えることは、志望校合格につながる武器となります。

  • 入試問題における漢字の出題傾向
  • 漢字力が他教科に及ぼす影響

本章では、中学受験の試験で漢字がどのように出題されるのか、また漢字力が他教科にどのような影響を与えるのかを詳しく解説します。

入試問題における漢字の出題傾向

中学受験の国語試験では、漢字の出題が必ず含まれています。読み書きの基本問題から、熟語同音異義語などの応用問題まで幅広く出題されるのが特徴です。

  • 漢字の読み書き(例:「素性」を「すじょう」と読む)
  • 熟語の意味
    (例:潮時の意味
     〇ちょうどいい時期
     ×あきらめる時期)
  • 同音異義語や類義語の識別(例:保証・保障・補償

例えば、ある中学の入試問題では、「熟語の意味を選ぶ問題」が高頻度で出題されていました。また、漢字の書き取りでは、送り仮名や同音異義語の正確な理解が求められることが多いです。

TVや大人の会話などで間違って使ってしまっている言葉
■「煮詰まる」
 〇議論などが結論を出す段階になる ×結論が出せない状態になる
■うがった見方
 〇本質を的確にとらえた見方 ×ひねくれた見方
■「さわりの部分」
 〇最も感動的な部分 ×話の最初の部分
■「なし崩し」
 〇物事を少しずつ済ませて行く ×あいまいなまま
■「破天荒」
 〇前人未到の偉業を成し遂げる ×無茶なことをする 

さぴ猫

あー、部長さんとかも普通に会議が煮詰まって~って使ってるやつねぇ

さぴ猫ママ

お笑い芸人の破天荒キャラ=無茶なことする芸人という意味で使われてるねー

このように、単なる暗記だけでなく、言葉の意味や使い方を理解することも重要になります。中学受験における漢字の出題はまず過去問を分析し、出題傾向に合わせた学習を進めることが合格への第1歩となります。

漢字力が他教科に及ぼす影響

漢字力は国語だけでなく、算数や理科、社会の解答の減点対象となります。特に文章問題が多い難関校の記述問題では小学校で習っている漢字はきっちり書かないと×になるケースが少なくありません。

  • 算数の文章題を正しく理解できる
  • 理科の専門用語や歴史・地理の用語を漢字で正しく書く
  • 記述問題で減点を防げる

例えば、算数の文章題では「平均」「割合」などの言葉の意味がわからないと、問題を正しく解けません。理科では「蒸発」「凝縮」など、漢字の知識があることで学習内容を理解しやすくなります。

社会では、地名や歴史用語の読み書きが大事ですよね。記述問題では、正しい漢字を使わないと減点されることがあるので直前期は国語の漢字だけではなく、社会の地名や名称を正確に書くトレーニングが必要です。

さぴ猫

社会では壱峻島、隠岐諸島、竿灯祭、尾鷲ヒノキ、唐招提寺、菱川師宣、岩倉具視、中尊寺金色堂、蒙古襲来絵詞など普通に書かせられますから笑

さぴ猫ママ

蘇る地獄の漢字千本ノック、人名は難しいですが難関中はその人名の1点差で合否が分かれる戦いをしています

漢字学習の始め方

漢字の学習は毎日5分でもコツコツすすめるのが効果があります。

小学校低・中学年でママパパさんと一緒に勉強すると取り組みやすいと思います。

『国語の語彙力が上がったおすすめの中学受験国語辞典』のブログ記事の後半が小学校低・中学年で役に立った漢字辞典などが記載しています、ご参照ください。

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国語の語彙力が上がったおすすめの中学受験国語辞典 これまで使ってきてよかったな、いつのまにか慣用句や語彙をたくさん覚えたなといった低学年用の漫画辞典から本格的な中学受験国語辞典までを紹介します。 中学受験国語...
  • 漢字の読み書きの基礎固め
  • 部首や構造の理解
  • 語彙力の強化

本章では、漢字学習の基礎となる重要なポイントを詳しく解説します。

漢字の読み書きの基礎固め

漢字の読み書きの基礎を固めることは、中学受験の成功につながります。まずは、日常的に使う基本漢字をしっかり身につけることが重要です。

  • 仕組化する(毎朝決まった時間、例えば朝ごはん前に漢字学習など)
  • 音読しながら漢字の読みを確認する(重要)
  • 意味を理解してから覚える
  • 例文を作って漢字の使い方を学ぶ

例えば、「素性」という漢字を覚えるときは、「すじょう」という読みを声に出しながら練習すると定着しやすくなります。この声に出して耳にするというやり方記憶を定着させることに有効です。また、「素性を明かす」などの例文と合わせて覚えることで記憶の定着につながります。

漢字は毎日コツコツと継続して学習することで確実に漢字力を強化することができます。

部首や構造の理解

小学生低学年などで漢字の勉強をし始める頃は、漢字の部首や構造も理解することが漢字力の強化につながります。また、漢字の成り立ちを併せて知ることで関連する漢字もイメージしやすくなります。

  • 部首ごとに漢字をグループ化して覚える
  • へんやつくりの意味を理解する
  • 類似する漢字をセットで学習する
  • 成り立ちを知り、イメージで覚える

例えば、「海」「湖」「洋」などの漢字は、どれも「さんずい(氵)」の部首を持っています。このように、部首ごとに漢字を整理すると、覚えやすくなります。

また、「木」という漢字を含む「森」「林」は、自然に関連することが分かります。

部首の意味を理解することで、新しい漢字も推測しやすくなります。漢字の成り立ちを知ることは、記憶の定着にも効果的です。このような部首の学習などは小学校低・中学年で触れておくとよいですね。

ドラえもん はじめての漢字辞典/小学館

こういう漫画の辞典など本当に役に立つものなのかなとやや懐疑的でしたが、結果をみてみると小さいときの少しづつの学び10~12歳の成長に基礎となっていたのだなと感じました。

語彙力の強化

漢字学習を通じて語彙力を強化することは、国語の得点アップにつながります。特に、熟語や慣用句を学ぶことで、表現力が向上します。

  • 四字熟語を覚える
  • 同類意義語を学ぶ
  • 文章の中で使いながら覚える
  • 辞書を活用して意味を深く理解する

漢検学習のメリット

漢検(日本漢字能力検定)を取得することにはさまざまなメリットがあります。学習のモチベーションを高めるだけでなく受験にも役立ちます。また、目標を持って学習することで、漢字の知識がより確実に身につきます。

  • 学習モチベーションの向上
  • 達成感と自信の獲得
  • 中学入試における評価ポイント

本章では、漢検の勉強をすることでこんなに中学受験に役立ったよということを詳しく解説します。

学習モチベーションの向上

漢検を目指すことで、漢字学習に対するモチベーションが上がります。試験に向けて学習計画を立てることで、効率よく学ぶ習慣が身につきます。

  • 目標を持つことで学習の継続がしやすい
  • 試験日があるため計画的に学べる
  • 過去問や模試で実力を試せる
  • 合格すると達成感を味わえる

例えば、毎月の目標を決めて勉強することで、学習習慣が身につきます。試験日が決まっているため、短期間で集中して学習する意識が生まれます。また、過去問や模擬試験を解くことで、実力を確認しながら学習を進められます。

小さな達成感と自己肯定感の獲得

漢検に合格することで努力に対する小さな達成感を得て、それが自己肯定感、自信につながります。

「目標を達成した」という経験は、他の学習や受験勉強にも良い影響を与えます。

  • 試験に合格することで成功体験を得られる
  • 努力が結果につながることを実感できる
  • 学習に対する自信がつく
  • 次の級や他の試験への挑戦意欲が高まる

例えば、漢検5級に合格したことで「もっと難しい級にも挑戦したい!」という意欲が湧きます。学習の積み重ねが成果につながることを実感し、自主的に学ぶ習慣が身につきます。実際に合格証書をもらうことで自分の努力が形として残るのも魅力です。

さぴ猫ママ

子ども達ってご褒美シールやメダルや賞状って大好きですしね

こうした成功体験を重ねることで、学習意欲を高めることができます。漢検は英語学習筋トレと同じやればやっただけ結果に反映する単元です。

その小さな成功体験は「次の級も挑戦したい!」という意欲につながります。

『僕には無理かも』、から

『もしかしたら僕でもできるかも』に変わっていく

さぴ猫

小さな成功体験戦略は通塾が忙しくなる小4前などがオススメ。運動が得意ならスポーツ、漢字やそろばんなども小さな成功体験得やすいです!

漢検は、中学受験前に小さな成功体験をゲットできるもってこいの検定といえます

中学入試における漢検の効果

中学受験において、国語の試験で得点があがることはもちろんのこと、社会科目などの減点防止にも入試にも役立ちます。

  • 国語の試験で得点力が向上する
  • 作文や記述問題の減点を防げる
  • 語彙力が増え、読解問題が解きやすくなる
さぴ猫ママ

地理や歴史の解答が漢字間違いで×になるの本当に泣けてきます、、

さぴ猫

中学受験はこの漢字1問が合否に関わる場面が多いと感じています

漢検対策の進め方

漢検に合格するためには、目標を決め計画的に学習を進めることが大切。自分のレベルに合った級を設定し、コツコツすすめることで確実に力をつけられます。過去問やドリルを繰り返し学習することが合格への近道です。

  • 目標級および学習スケジュールの立て方
  • 漢字ドリルの活用
  • 過去問題の解答練習

本章では、漢検対策の具体的な進め方について詳しく解説します。

目標級の設定

漢検の勉強を始める前に、自分のレベルに合った級を設定することが大切です。

無理なくチャレンジできる級を選ぶことで、学習のモチベーションを維持しやすくなります。

  • 現在の学年に合った級を選ぶ
  • 過去問を解いてレベルを確認する
  • 少し難しい級に挑戦すると学習効果が高まる
  • 短期間で合格を目指せる級を選ぶ

例えば、漢検5級は小学6年生レベルの漢字になるので、漢検を目指すのであれば小学5年生なら5級あるといいですよね。

【漢字検定の概要】

  • 3級(中学校卒業程度)
  • 4級(中学校在学程度)
    漢字に自信がついてきたら4級
  • 5級(小学校6年生修了程度)
    まだ漢字脳になってないのであれば5級がよき
  • 6級(小学校5年生修了程度)
  • 7級(小学校4年生修了程度)

小5生など受験本番までまだ時間がある方

受験本番までに時間がまだある人は漢検チャレンジしてみましょう!

過去問を試しに解いてみて、合格点に近い級に取り組んでみると良いと思います。難しすぎる級を選ぶ必要はありません。漢字学習はコツコツが一番強いので一段一段登って自信を持って取り組める級を選ぶことが大切です。

小6生など受験本番まで時間がない方

7月前の段階であれば4級やる余力があれば4級で親子勝負いいと思います!ママパパさん頑張ってください
もし、難関中を志望の方は4級ではなくサピックスの『漢字の要』やるとよいと思います。

まずは確実に合格できる級を目指し、徐々に上の級に挑戦するのが効果的な学習方法といえます。

もし、中学受験を目指すなら漢検は4級くらいが良いのかなと思います。難関中を受けるのであれば、漢検ではなくより中学受験に特化している出題例がまとまっているサピックスの漢字テキストの『漢字の要』(市販されています)をどんどん進めるのが効果的かなと思います。

学習スケジュールの立て方

漢検に向けた学習は、計画的に進めることが大切です。試験日から逆算し、無理のないスケジュールを立てましょう。

  • 試験日から逆算して計画を立てる
  • 1日10分でも継続することを意識する
  • 中学受験をする小6生は漢検の受験は夏前まで

例えば、試験日が3ヶ月後なら、最初の1ヶ月で基礎学習、次の1ヶ月で応用、最後の1ヶ月で過去問演習を行うと良いでしょう。毎日少しずつでも学習を続けることが、合格への近道です。

また、模擬試験を定期的に受けることで、本番の試験に向けた実践力を養えます。学習スケジュールをしっかり立てて、効率よく漢検対策を進めましょう。

さぴ猫

目標級を決めて、毎日コツコツ学習を続けることが合格のポイントです。

おすすめの教材

漢検の学習を効率よく進めるためには、公式の問題集や市販の参考書、オンラインツールを組み合わせて学習することで、より効果的に漢字力を向上させることができます。

本章では、漢検対策に役立つおすすめの教材や学習ツールを紹介します。

  • 漢検HPの過去問
  • 市販の漢字学習書
  • オンライン学習ツール

日本漢字能力検定協会HP(問題と解答)

一度、上記日本漢字能力検定協会のHPでやってみるといいと思います。そのうえで合格点に近い級の市販の問題集を買うとよいかと思います。

漢検 5級 実物大過去問 本番チャレンジ! 改訂版: 【公式】

さぴ猫

小6の夏前まで毎日の漢字の要の勉強の成果達成と主体的に漢字学習に取り組む目的でさぴ猫と得点勝負してました

さぴ猫家では実際に漢検の受験はしていませんでした。理由はこのやり方を思いついたのが小6の3月で7月までに漢字脳にするというさぴ猫の野望ですすめていたのですが、さぴ猫ママに

『漢検を受けに行く時間があるなら算数の復習じゃ!』

と却下されました

さぴ猫ママ

小6の算数の夏の壁を突破するために3月中に小5年までの算数の総復習が絶対。加えて日々の復習、どこに漢検受けに行く時間があるん?おぉ?

さぴ猫

す、すみません、、(上長の承認得られずw

ということで、実際に漢字検定は受けてないのですが、漢字検定5級(小6履修分まで)を親子で勉強ってさぴ猫家にとってとても役立ちました。5級が合格点をとれてきたら漢字の要に移ると効率的に中学受験の漢字学習に移れます

まとめ

  • 漢字力は国語力の基礎であり、中学受験において重要
  • 漢字力は算数・理科・社会など全教科に影響を与える
  • 漢検を目標にするとモチベーションが向上し、成功体験を得られる
  • 中学受験を目指すなら漢検4~5級が目安

中学受験での成功には漢字力が不可欠。特に国語だけでなく、算数・理科・社会にも影響を与えるため、早めの対策が重要です。漢検を活用しながら、日々の学習習慣を確立し、確実に漢字力を身につけていきましょう!

さぴ猫ママ

まずは、漢検の過去問に挑戦してみましょう
おすすめの学習ツールは「漢検 5級 実物大過去問」です

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