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メダカを飼ってみよう(後編)

目次


メダカの餌について

メダカの餌は大きく分けて2種類のものが市販されています。1つは顆粒タイプでもう1つはフレークタイプのものになります。これらの違いは前者の顆粒タイプの方がフレークタイプのものに比べて栄養価が高いものとなります。次に餌は基本的に朝・夕に1回づつあげて1回の量は5分で食べ終わる量くらいが丁度よいとされています。もし、5分で食べ終わらない量を与えてる場合には餌の汚れなどから水質悪化しやすいので与える量に注意してください。

ご飯について人に慣れているメダカは近づくと勢いよく人間の方に近寄ってきます。これは飼育する人ががきちんと餌を与えている証拠でもありメダカを愛らしく感じる場面でもあります。

メダカを飼育する環境は?

次に水槽に何をいれたらいいか?まず水槽の底に底砂利を敷く事をお勧めします。底砂利はバクテリアなどの微生物のすみかとしてとても重要で、かつ水質保全には欠かせないものとなります。底砂利に繁殖したバクテリアは、餌の食べ残しやメダカの排泄物から出る毒性の強いアンモニアを分解し無害な硝酸塩に変えます。つまり、水質の安定と浄化に必要不可欠なバクテリアのためにも底砂利が必要ということになります。

底砂利を選ぶ際にはなるべく角の無い丸いものを使用するとよいでしょう。メダカは驚いた時に地中へ潜ろうとしますが、その時に角張った砂利の場合、怪我をする可能性があります。底砂利の他にはメダカ用のソイルや赤玉土など形や大きさが違うものがありますのでお好きなものを選べばよいかと思います。


メダカを飼育するうえで大事なものは水草です。水草はメダカにとって隠れ場所や産卵場所になりますが、それだけではなく光合成により酸素を供給したり、また水を浄化する作用があります。水槽でメダカを飼育しているとメダカの糞などが分解しメダカにとって有害な成分を水草が吸収してくれます。また、メダカが産卵した場合にいつのまに大人のメダカに食べられてしまうことが多いのですが、水草があるとその中で隠れて生き延びることができる稚魚のメダカがいます。水草があることでメダカの自然繁殖率をあげることができます。なお、メダカの飼育でよく見られる水草の種類はアナカリスやマツモなどが有名で皆さんも見たことがあるのではとおもいます。アカナリスは温度変化にも非常に強く、特にメダカとの相性が抜群です。アカナリスは成長も早く水を浄化したり水温上昇の防止などの効果があるので大変重宝されます。また、メダカの餌が足りない時にはアカナリスが非常食にもなりメダカの産卵床としても最適です。水槽に入れる際にはアカナリスに寄生虫や雑菌が混入している事もありますのでよく洗ってから数日おくが何日か外に出しておいて殺菌をしてから水槽に入れるようすると万全です。

水槽を置く場所はできるだけ日当たりの良い場所がよいです。その理由は日光には殺菌作用がありますのでメダカの健康状態の維持ができ、また水草の成長を促します。しかし、夏場に屋外で直射太陽光が当たると水温が上昇しすぎてしまう恐れがありますので、その時期はすだれなどで直射日光を避け日陰をつくってあげるのが良いでしょう。うっかりしてしまうと水槽の水が少なくなっていてその分水温も高くなりやすくなってしまっている危険な状況がここ数年の屋外飼育での注意点となります。また、屋外飼育の場合はゲリラ豪雨で水槽の水があふれてしまう事もありえますので屋根がある軒下での飼育など対策が必要となります。一方、室内飼育は手入れは楽ですがどうしても光が不足しがちになります。室内飼育での光不足はどうしても屋外飼育のメダカと比べると病気にかかりやすくなってしまいますので注意が必要となります。

餌について

メダカはプランクトン、ミジンコ、ボウフラなどを食べる雑食性ですが家で飼育をする場合は市販の餌をつかうのがよいでしょう。メダカは基本的には水面に浮いているエサを食べます。理由はメダカの口が体の上側についているので底にある餌を食べることができません。従ってなるべくよく水に浮くエサを与えることが重要となります(市販されているメダカ用の餌の種類はたくさんありますが基本的には浮きやすいものがほとんどになります。)。次にどのくらいの量を与えるかについては1回に与える量の目安は3分位で食べきれる量を与えてください。これは食べ残しが出ると水が汚れてしまいメダカの元気がなくなってしまうからです。 では1日に何回与えればよいか?基本は1日に2回で春や秋は1日に1回は与えるのがよいでしょう。なお、餌を与えすぎてしまうとどうなるかというと食べ残しによってどんどん水を汚してしまいメダカの元気がなくなって最悪死んでしまいます。一方、餌の量が少ない場合でもメダカがすぐ死んでしまうわけではなく、水草などを食べて育ちます。

なお、メダカはたくさんのエサを食べても蓄えておく機能がありません。つまり人間でいう胃が無いということです。先ほど餌やりについて上記で1日2回が基本と書きました。しかし、本来でメダカにとって一番よい方法は1回に与える量を少なくしできる限り回数を多く与える事でそれは栄養をきちんと取るということになります。例外としては冬に屋外飼育をしている場合などは水温が低くなりメダカもほぼ活動をしなくなり冬眠に近い状態になります。このことから冬場の屋外飼育の場合には餌を与える必要はありません。


お手入れについて


メダカの飼育で一番気にしなければならないのが水質です。もし、水質が悪化した場合はメダカが死んでしまうことが多いでしょう。また、病気にもなりやすいので病気になる前に水質を常に安定させることが重要になります。水質が悪化したら定期的に水換えを行い水質が綺麗な状態を保つことがメダカの長生きの秘訣となります。ここで水を汚す1番の原因は「メダカの排泄物とエサの食べ残し」になります。これらメダカの糞やエサの食べ残しが有害物質に代わってしまいそれがメダカに悪さをしまいますので何よりも水質には注意しましょう。

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